毎日魚食べれば 乳ガン減る
魚を毎日食べる人は魚をあまり食べない人より乳ガンになるリスクが約４０％も低いことが、 文部省の研究班が約25,000人を対象に行った追跡兆さで分かった。 データーを分析した愛知県がんセンターの若井建志がん疫学研究室長らが福岡市で始まる日本癌（がん）学会で発表する。 青魚に多く含まれるDHA（ドコサヘキサン酸）などの魚介性脂質は記憶力の向上や血液がサラサラになる効果が注目されているが、乳ガンの発生を押さえる可能性も動物実験などで、指摘されており、今回の大規模なデータ分析で初めて裏付けられた。 調査対象となったのは、40代から70代の女性で、このうち、127人が平均約7年半の調査期間中に乳ガンを発症。 対象者を魚介性脂質の摂取量によって四つに分類し摂取量が最も少なく『魚を食べるのが週2回以下』とみられるグループの発症リスクを１とした場合、摂取量が最も多く、魚を毎日食べるグループのリスクは0.57と約40％低かった。
D　H A　効　果　で　４　割　も
これらのデーターから、魚を食べることによる乳ガン予防の可能性が新たに確認できたが、一方で魚介類に含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を与えるの指摘もあり、若井室長は『極端な偏食は禁物。サプリメントでDHAを大量にとるのも安全性が確認できない』と注意を呼び掛けている。

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